(2)施策の方針

 1)健全な心身と思いやりを育む健康・福祉のまちづくり

保健医療の充実
  保健・医療体制は、人々が安心して生活できるための重要な位置づけを有しており、既存の大川総合病院及び県立津田病院を核として、総合的な医療施設の充実を図るとともに、地域の医療体制を再構築して強化する。
 また、市民の日常的な健康の維持増進を図るための新たなシステムの導入等、積極的な環境づくりを推進する。

高鈴者福祉の充実
  今後高齢者人口比率が増加する中で、高齢者が安心して生活できる基盤づくりを行うため、 CATV等を活用した在宅医療やデイサービスなどの健康医療支援体制を強化する。また、高齢者が健康でいきいきとした生活を送るために、高齢者介護サービスの充実を図っていくとともに、集会施設等、高齢者の活動拠点の整備を図り、多世代交流機会の創出に努める。

社会福祉の充実
  社会福祉については、すべての人々が健康な活動を体験できる施設、豊かな自然などと触れ合うことにより安らぎを得られるような施設の導入について積極的に検討をすすめ、総合的な福祉拠点づくりを推進する。また、市民の福祉活動を支援する施設の充実を図る。

障害者福祉の推進
  障害者が社会の一員として人権が尊重され、家庭や地域の中で安心して生活できる環境づ くりをすすめる。このために、在宅医療・福祉サービス体制の強化や、援護施設の機能充実など、障害者の生活支援体制の強化を図る。また、啓蒙・広報に努めることで、障害者に対する正しい理解と認識を深め、市民の福祉意識の向上に努める。さらに、レクリエーションイベント、文化活動といった障害者との交流活動機会の創出に努める。

バリアフリー化の推進
  高齢者や障害をもつ人が、不自由なく安全・快適に暮らすことができるための環境づくりをすすめる。このため、公共施設等におけるバリアフリー化の基盤整備を推進する。

男女共同参画社会の形成
  人々の意識や行動、社会の制度や慣行の中に根強く残る性的差別を撤廃し、男女がともに参画できる社会(男女共同参画社会)の実現に向けた施策を展開する。
 このため、公的、私的分野を問わず、社会のあらゆる場への女性の参画を支援する体制づ くりや人材育成といった取り組みの他、家事・介護や、地域社会活動へ男女がともに参画できる環境づくりをめざし、活動支援施設の充実の他、意識改革、雰囲気づくりのための啓蒙、広報活動等を促進する。さらに、少子化対策の点からも、総合的な取組み強化が望まれることから、子育て支援施設の整備強化や多様な保育サービスの充実により、安心して子供を生み育てることができる環境づくりを推進する。

人権の尊重
  同和問題をはじめ、人種や障害者、女性に対する差別や偏見は、日本国憲法で保障された基本的人権に関わる重大な問題であることから、これらの課題を人々が身近な間題としてと らえ、解決に努める必要がある。
 このため、地域・学校・行政などあらゆる場において人権教育活動を展開し、人権問題を正しく理解するとともに、積極的な人権問題の啓発、広報活動を行い、人権に対する人々の意識の高揚を図る。

健康スポーツ活動の推進
  子供から高齢者まで、幅広い層の市民が、様々な健康・スポーツ活動を日常的に楽しめるような環境を形成していくことは、今後のまちづくりの最も重要な柱の1つと考え、地域の レクリエーション施設等を活用した健康支援型観光レクリエーション拠点としての魅力の強化とネットワークづくりを行う。
 スポーツ施設については既存施設を充実させ、より一層活発なスポーツ活動を推進する環境づくりを行う。また、これらの施設を地域全体で分担・連携し、大規模なスポーツ大会を開催できる規模の充実したスポーツエリアの形成を図る。


施策の項目主要な施策
●保健医療の充実総合的な医療施設の充実
地域医療体制の再構築
新たな健康維持増進システムの導入
●高齢者福祉の充実CATV等を利用した健康医療支援体制の強化
高齢者介護サービスの充実
高齢者活動拠点の整備
多世代交流機会の創出
●社会福祉の充実地域福祉センターの整備
福祉活動支援施設の充実
●障害者福祉の推進生活支援体制の強化
健常者との交流機会の創出
●バリアフリー化の推進公共施設等のバリアフリー化事業の推進
●男女共同参画社会の形成地域子育て支援センター等の子育て支援
新規子育て支援制度等の少子化対策の検討
保育ニーズの多様化に対応した保育サービスの充実
●人権の尊重人権教育活動の推進
啓発活動の推進
人権同和対策事業の推進
●健康スポーツ活動の推進すべての人が日常的に健康・スポーツ活動を楽しめる環境の充実・整備
健康支援型観光レクリエーション拠点づくりとネットワークづくり