6.新市における香川県事業

(1)香川県の役割
  新市においては、合併を契機とした新たな開発の他、四国横断自動車道の開通に伴い大きな都市構造の転換期を迎える。さらに香川県東部の核を担うに十分な魅力ある都市づくりを推進する必要がある。
 こうした中で、香川県においては、都市基盤の改善・強化を図るとともに、本地域の特色を活かしたまちづくりを総合的に支援するため、都市と連携しながら、県事業を積極的に進める。

(2)新市における香川県事業
1)地域交通基盤の整備
  新市の交通基盤としては、四国横断自動車道の整備効果を波及させるアクセス道路網の整備が必要となる。また、新市建設を契機として整備される拠点的施設を含めて、地域内の施設や資源等を効果的に共有・活用するための幹線道路網のネットワークを形成するとともに、高松市等とのアクセスについても強化を図る必要がある。さらに、交通の円滑化を図り、交通渋滞の解消につとめることが重要である。
 こういった観点から、県道を中心とした幹線道路網の整備促進が重要であり、県道の計画 的な整備を促進する。

2)河川・港湾の基盤整備の強化
  地区の主要な河川において河川改修を促進し、水害から地域を守るための治水機能の強化を図る。
 また、港湾・海岸においては、港湾、漁港の整備を促進し、地域の活性化を図るとともに、緑地等の整備を推進し、地区住民の交流や憩いの場を提供する。

3)産業基盤の整備
  産業基盤の整備については、地区の基幹産業のひとつである農業を中心として、ほ場整備、ため池改修、用排水施設整備、農道整備、交流空間・環境整備など、生産性の向上・合理化・魅力ある環境向上へ向けた基盤整備を促進する。
 また、魅力ある都市づくりを促進するとともに、東香川圏域並びに香川県の発展のモデルとなるITを含めた基盤整備を促進する。

4)公園環境の整備
  地域の公園は、県立公園等を中心に、広く地域に親しまれるレクリエーション空間として定着しており、県立公園の整備充実を図る。
 また、河川、ダム、港湾埋立地、ため池等の水辺において、緑地や公園や憩いの空間整備を図るなど、水辺に親しめるうるおいある環境整備を図るとともに、生活環境に密接した公園整備の充実を図る。

5)医療・救急体制の整備
  地域における医療ニーズに対応して、適切な医療・救急サービスができるよう、医療・救急体制の充実を図る。