地域リハビリテーションとは、障害を抱える人々が住み慣れた所で、いきいきとした生活が送れるよう、医療、保健、福祉及び生活に関するあらゆる人々が支援する活動をいいます。
平成15年度に、香川県から大川地区における地域リハビリテーション支援センター(以下「リハビリ支援センター」といいます。)の指定を受け、当院は、地域リハビリ支援センター事業を開始しました。
平成25年度からは、県の指定は残すものの、運営に要する経費をさぬき市及び東かがわ市にて賄うこととなり、香川県では、唯一のリハビリ支援センターとして存続しています。
阪本一樹協議会長
リハビリ支援センター事業の運営は、医師、歯科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護福祉士、介護支援専門員、県保健福祉事務所、行政及び老健施設・特養施設の地区代表者25名(事務局6名含む)で大川地区地域リハビリ協議会が組織され、この協議会において計画された事業として、地域のリハビリ担当施設職員等へリハビリ講習を年間に26回程度行っています。
事業主体が国から県へ移行され、ほとんどの地域が終了していく中、事業の必要性が認められ2市が事業主体となりました。利用者・地域住民・介護スタッフを対象に講習を行ってきましたが、介護保険の一般予防事業の実施にともない、平成20年度より介護スタッフへの研修に切り替え現在に至っています。
各介護事業所での講習会は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士及び歯科医師会のご協力で歯科医師、歯科衛生士を派遣しています。
運動器講習
口腔ケア講習
嚥下講習
栄養講習
リハビリ支援センターでは、毎年、運動器、口腔ケア及び栄養、嚥下の合同研修会を企画しています。令和1年度は『まず知ろう!利用者さんのこと~高齢者の心について~』をテーマに、香川大学医学部臨床心理学科 教授 黒滝直弘先生の講義を拝聴した後、グループ討議方式により実施しました。
年度 | テーマ |
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平成22年 第1回 |
みんなで話そう職場の悩み |
平成23年 第2回 |
介護軽減そして介護予防 |
平成24年 第3回 |
事例を通した介護予防 ~知識と技術の確認~ |
平成25年 第4回 |
介護の喜び感じるために ~事例から見る介護予防~ |
平成26年 第5回 |
おいしい食事を支える チームアプローチ |
平成27年 第6回 |
まず知ろう!利用者さんのこと ~口腔・栄養・運動のチェックシートを使おう~ |
平成28年 第7回 |
まず知ろう!利用者さんのこと ~認知症と向き合う~ |
平成29年 第8回 |
転ばない身体づくり ~運動と栄養で元気な体を作ろう~ |
平成30年 第9回 |
まず知ろう!利用者さんのこと ~体験しよう。眼や耳の不自由さを~ |
令和元年 第10回 |
まず知ろう!利用者さんのこと ~高齢者の心について~ |
講習を受ける職員に対して1:分からない 2:少しは知っている 3:良く知っている 4:入所者、利用者等に指導できる 5:他のスタッフに指導できる の評価基準に基づいて自己評価アンケートを受講前、受講後(受講し1ヶ月後)に実施しております。
今回、令和1年度の受講職員282人の受講前後の自己評価アンケートを集計し、平均値を抽出しました。受講者全体を通して受講前の2.19から受講後は3.45に改善されました。項目別に見ると運動器においては受講前の2.17から受講後3.48に改善されております。口腔・栄養・嚥下では、受講前の2.23から受講後3.39に改善されました。「2:少しは知っている」から、「3:良く知っている」へと受講職員の知識・技術の向上が確認できました。
大川地区地域リハビリテーション支援センター事務局(担当 名出)
電話:0879-43-2521
Fax:0879-43-6469
Mail:sanukire@m51.sanuki.ne.jp