令和7年10月3日(金曜日)18時30分から20時20分まで、さぬき市役所本庁3階会議室において、瀬戸内国際芸術祭2025夏会期反省会を開催し、瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会を構成する各団体から28名の方にご参加いただきました。
まず、瀬戸内国際芸術祭さぬき市実行委員会 大山茂樹会長より、夏会期が盛況のうちに終了したことへの感謝とねぎらいの言葉と、併せて、「本日の反省会で出た意見をもとに、一人ひとりが次につながる取組みを考えていきましょう」と挨拶があり、続いて、事務局から志度・津田エリアでの作品展示やイベント、来場者数などの概要報告を行いました。
次に、ファシリテーターを務めた株式会社まちづくり観光デザインセンター代表取締役のかとうけいこさんより、8月1日・2日に実施した東讃エリア観光アンバサダー平田進也氏によるツアー内容及び参加者から寄せられた意見について報告がありました。
参加者からは、「作品も素晴らしかったが、津田の松原の管理が行き届いていた」、「市民が笑顔で登場するYouTubeやInstagramを見て、ぜひ参加したいと思った」、「今回の食のおもてなしのために、市内で一から製作された竹の器を使用していたことを知り驚いた。もっとPRがあっても良い」などの声が寄せられ、参加者の満足度が高いツアーであったと報告がありました。
その後、各団体より取組報告が行われました。報告内容は、活動の概要や成果、課題、今後の改善点など多岐にわたり、さぬき市国際交流をあたためる会からは「外国人対応スタッフが一目でわかるよう、衣服や表示を工夫すべきだった」との意見、さぬき市婦人団体連絡協議会からは「誰でも同じ品質で食事提供ができるよう手順をマニュアル化した」との報告、さぬき市観光地域づくり懇談会からは「地元住民が読まなくなった児童書を持ち寄り、来場者に無料配布するなど、地域住民の自発的な活動があった」との報告がありました。
こうした報告を受けて、かとうさんから、「さぬき市連合自治会志度支会が行った市内の小学生・園児が製作した「折り紙作品」や志度中学校生徒によるランタンの絵付け、他の取組みでも、島マップ製作を志度高校・津田高校の生徒と一緒に取り組んだり、高松大学・高松短期大学の学生にもアンケートや作品受付に協力をしていただいたり、様々な年代の人が多様な活動で参画し、地域の学生やこどもと一緒に盛り上げることができたことが素晴らしい。また、今回の取組報告の中で、さぬき市国際交流をあたためる会が開催協力したワークショップで学んだ内容を、食のおもてなしを行う団体が活かし、写真やイラストなど視覚的にわかりやすいお品書きを作成したり、さぬき市食生活改善推進協議会が提供する「源内ランチ」を株式会社さぬき市SA公社がその場で臨機応変にPRしたりしたことなど、ワークショップを通じて生まれた協力関係が活かされていて感動した。今までのワークショップについても、限られた時間の中で高い参加率が見られた。お接待の心を持って自ら行動できる皆さんの存在が、この芸術祭を支えている」と所感を述べられました。
最後に大山会長より、「今回の夏会期をゴールではなくスタートとし、新たな“さぬき市”づくりへとつなげていきましょう」との挨拶で締めくくられました。
志度・津田エリアでの作品鑑賞期間は終了しましたが、瀬戸内国際芸術祭2025 秋会期が10月3日(金曜日)から開幕しています。秋会期では、新たに宇多津エリアも加わり、より多彩な作品や魅力をお楽しみいただけます。
ぜひ、涼しく過ごしやすい秋の季節に、瀬戸内の芸術の秋をご堪能ください。